
「マンションを買うって、そもそもどういうこと?」
「失敗しないために、購入までの流れを理解しておきたい」
「マンション購入のメリットについて教えて」
マンションを買うとは、単に住まいを手に入れるだけでなく不動産の所有権を得ることです。物件探しから引き渡しまでの全体の流れを理解しておくと、初めてのマンション購入でもスムーズに進められるでしょう。
そこで本記事ではマンションを買うという基本的な意味に加えて、購入までの流れについても詳しく解説します。マンションの購入を検討されている方は、ぜひご参考になさってください。
マンションを買うとは1住戸の所有権を得ること

マンションを買うとは、1住戸の所有権を得ることです。購入した住戸は自分の資産となり、エントランスやエレベーター・外壁などの共用部分についても持ち分を所有できます。また、住宅ローンを完済すれば、住居費の負担が軽減されます。
条件はありますが、賃貸に出すことも可能であるため、収入を得る資産としても活用可能です。また住宅ローン控除など、税制の優遇を受けられる場合もあります。マンションを買うことで、自分の資産として所有できるだけでなく、快適な住環境を確保できるでしょう。
マンションを買うまでの流れ9ステップ

マンションを買う際は、モデルルームの見学や住宅ローンの事前審査、売買契約の締結などを経て最終的に鍵の引き渡しを受けます。スムーズに進めるためには、あらかじめ購入の流れを理解しておくことが大切です。ここでは、9つのステップに分けて詳しく見ていきましょう。
理想の住まいをイメージし情報収集する
まずは、自分がどのようなマンションに住みたいのか具体的にイメージすることが重要です。立地や間取り、価格などの条件を整理し、希望に合う物件を探しましょう。
情報収集の方法としては、以下のような媒体が挙げられます。
- 不動産ポータルサイト
- 住宅情報誌
- チラシ
購入を検討する際は、エリアごとの相場を把握することも大切です。マンションの価格は立地によって大きく異なるため、予算内で購入できる地域を調べることで、効率よく物件探しができるでしょう。
資金計画を立てる
自身が購入できるマンションの価格帯を把握し、無理のない資金計画を立てましょう。たとえば、以下の点を考慮して、毎月の返済額をシミュレーションしてみるのがおすすめです。
- 世帯収入
- 自己資金
- 住宅ローンの借入可能額
また、マンション購入後に発生する管理費や修繕積立金、固定資産税などのコストを忘れずに計算しましょう。
モデルルームを見学する
条件に合う物件が見つかったら、モデルルームを見学してみましょう。新築マンションの場合、モデルルームは完成前に公開される場合が多く、間取りや設備を実際に確認しながら販売担当者から詳細な説明を受けることができ、住んだときのイメージがしやすくなります。
見学する際は、ネットや電話で予約を入れておくとスムーズです。モデルルームでは、以下のようなポイントをチェックするとよいでしょう。
- 価格帯や間取りが希望条件に合っているか
- 設備や仕様が使いやすいか
- 日当たりや眺望、駅からのアクセスは問題ないか
また、完成前の物件では有償のオプション仕様を選べる場合があり、標準仕様との違いを確認することも大切です。
購入の申し込みを行う
複数のモデルルームを見学した上で希望するマンションが決まったら、購入の申し込みを行います。購入の申し込みは本契約ではなく、正式な売買契約をする前段階の手続きです。
希望者が多い人気のある物件では、抽選が行われることがあります。指定の期間中に登録し、複数の登録者があった住戸は抽選によって購入申し込み者が決定されます。
住宅ローン事前審査の申し込みを行う
マンション購入にあたって住宅ローンを利用する場合、金融機関に事前審査を申し込みます。事前審査では、以下のような項目をもとに、融資の可否や融資限度額などの条件が提示されます。
- 年齢
- 年収
- 勤務先
- 勤続年数など
住宅ローンの審査基準は、金融機関によって異なります。複数の金融機関に申し込んで、仮審査を受けるとよいでしょう。
重要事項説明を受け売買契約を締結する
購入するマンションが決まったら、売買契約を締結します。契約前に、宅地建物取引士から契約内容や条件に関して「重要事項説明」を受け、契約内容を確認します。
重要事項説明では、物件に関する情報(修繕積立金、ハザードマップなど)について詳しく説明されるため、不明点があれば質問しましょう。
また、売買契約締結時には手付金を支払います。金額は、物件価格の5〜10%程度が一般的です。売買契約後から物件引き渡しまでに、自身の都合で契約を解除したい場合、支払い済みの手付金を放棄することにより解除ができます。
住宅ローンの本審査を受けローン契約を締結する
売買契約後に住宅ローンの本審査を受け、審査を通過したらローン契約を締結します。融資の実行は物件引き渡し時になるため、必要な書類を準備し、手続きを進めておきましょう。
内覧会で建物や住戸をチェックする
物件が完成したら、引き渡し前に内覧会が実施されます。内覧会では、住戸内や共用部分の仕上がりを確認します。たとえば、チェックするポイントとして、以下のような項目が挙げられます。
- クロスの剥がれやシワはないか
- クローゼットやドアの開閉がスムーズか
- 窓ガラスに傷やひびはないか
- 照明は正常に点灯するか
チェックした項目については条件等ありますが、補修を依頼することも可能であり、補修が完了していることを確認した上で引き渡しを受けましょう。
残金を支払い鍵の引き渡しを受ける
購入代金の残金を支払い、鍵の引き渡しを受けます。住宅ローンを利用する場合、金融機関から融資が実行されます。
鍵の受け渡しを受けたら、入居可能です。入居にあたっては、以下のような費用がかかることを考慮しておきましょう。
- 引っ越し費用
- カーテン、家具
- 照明器具など
また、不動産取得税は引き渡しから数か月後に納税通知が届くため、支払い時期を確認しておきましょう。固定資産税については、毎年1月1日時点の所有者に対し課税されるため、忘れずに資金計画に含めてください。
マンションを買うまでの流れを押さえて理想の住まいを手に入れましょう
マンションを買うとは、1住戸の所有権を得ることです。住宅ローンの完済後は住居費の負担が軽減され、将来的に賃貸に出すことも可能です。購入の流れは理想の住まいをイメージすることから始まり、資金計画の立案、モデルルームの見学、住宅ローン審査などを経て、最終的に鍵の引き渡しを受けます。
ただし管理費や修繕積立金、固定資産税などの費用が発生する点には注意が必要です。事前にマンションを買うまでの流れを把握し準備を進めることで、希望に合った物件の購入がスムーズになるでしょう。